「通り雨」/伊藤深水 作
1898年東京深川に生まれる。
1908年日本画の中山秋湖に日本画を習う。
1911年縁あって鏑木清方へ入門。「深水」の号を与えられる。14歳。
1912年第12回巽画会展に「のどか」初入選。
1913年巽画会1等褒状。
1914年再興第1回院展に「桟敷の女」が入選。東京印刷を退社。
1915年第9回文展に「十六の女」が初入選。
1916年渡辺版画店から第一作「対鏡」を発表。東京日日新聞等に挿絵を描く。
1922年平和記念東京博覧会で「指」が2等銀牌。
1948年「鏡」で第4回日本芸術院賞受賞。
1958年日本芸術院会員に推挙
1972年癌により5月8日没。享年74 歳。
大正・昭和期の浮世絵師、日本画、版画家。実娘は、女優の朝丘雪路。
歌川浮世絵の正統を継いでおり、日本画独特のやわらかな表現による美人画が有名。
人気の「美人画」以外の画題を描きたくとも、それ以外の注文が来ず、画家として困惑する時期もあったという。本妻の好子をモデルに大作を数多く発表し、評価を高めた。
戦後は美人画ともに並行し、個人的に独自の題材で日本画を制作することが多かった。
人気のあまり、戦後には多くの作品が複製版画として頒布された。
「ライラック」/高谷洋一 作
1929年大阪生まれ。1955年大阪市美術研究所で基礎を学び、若い仲間とグループ協同展を作り、活動。
関西平和展、日本アンデパンダン展、個展等で作品を発表。
1967年大調和展出品新人賞受賞・翌年、会員推挙。
1985年パリ・アカデミーリュテス展銅賞受賞。以後、銀賞、金賞など受賞。
雑誌『一枚の絵」誌上で掲載。
1987年群馬県嬬恋村に山荘アトリエを作り、自然をモチーフに制作する。
2003年歴西美術会、日本美術家連盟会員。
「樹」/大場正男 作
1928年福岡県生まれ。1956年に孔版画を始める。同時に銅版画、リトグラフなどを学ぶ。
1974年現代日本の版画家15人展に出展。
1978年日本美術家協会賞受賞。
1983年スウェーデン国83年度アカデミー文化賞受賞。
1987年西ドイツミュンヘンで個展と実演。
1992年福岡県美術協会展出品・受賞。
1993年トルコ国際日本版画展出品。
2000年福岡市文化賞受賞。
2008年1月に逝去。


